女犯坊第三部超根飛翔篇(2)
ヴァチカンでは、東方の国日本で、布教活動が思わしくないため、日本政府の高官を賄賂で切支丹に改宗させようと企てた。
動きをつかんだ竜水が一策を講じる。
どうしたキリシト、十字架から降りてこい、まさかおぬしまで儂の尻の毒気に当てられたわけではあるまい?大物政商・岩崎弥太郎をも自在に動かし、その金脈と人脈を支配する竜水。
ついに、上京せよとの佛の御告を受ける。
維新まさに騒然、この竜水天下国家を睥睨すべし…。
鹿鳴館にまで乗り込んで、今日にまで至る近代日本社会の礎を築いた竜水だったが…。
超巨篇完結!!戸田は断じて匙を投げません!! 我々の活動こそが確実無比な戦いだということを断言しておこう。
現代人は――人間一人が宿命を転換し、自らの人間革命をなしうるという大聖人の大生命哲理は絶対信じようとしない。
これこそ現代の、最大の悪の根源といえるだろう。
これを見極めた我々の活動は、この様な悪の根源を絶滅する戦いになっているのです!民族が復興するには必ず哲学が必要である。
実践のない哲学は、観念の遊戯にすぎないのです!! 戦いに敗れた我が国が真に道義と平和を愛好する民族として再起するためには、正しい宗教と正しい思想を根底においてその上に、政治、経済、文化などを打ち立てなければならないことは言うまでもありませんが――この欲求を満たしうるものが我が日蓮大聖人の仏法の大哲理であり、その根本が大御本尊なのであります――!!昭和23年12月23日、極東国際軍事裁判によって七名の戦犯に死刑が執行された。
同じ日、国会では内閣不信任案が可決され、衆議院が解散した。
政界が選挙に向かって走り始めた一方で、庶民は困窮の極みにあった。
“大衆は賢なり” 大衆をいつまでも愚かだと思っている指導者は、必ず大衆に翻弄される日がくる。
その心をつかまなければ大衆は動かない。
それは時と条件だよ……。
我々の目指す広宣流布も時と条件が大事なのだ。
それをいかにして創るかに一切の困難と辛労がかかっている。
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